べっちゃ
せんだいほうげん ちゃ だらげ ほだっちゃ ちがうべっちゃ チャッ チャッ チャッ せんだいほうげん しゃ だらげ あのっしゃ なにっしゃ シャッ シャッ シャッ ちゃぬき しゃぬきで しゃべらんね みみざわりでも こらえでけさいん |
仙台方言 ちゃ だらけ そうでしょうよ 違うでしょう チャッ チャッ チャッ 仙台方言 しゃ だらけ あのね なんなの シャッ シャッ シャッ ちゃ抜き しゃ抜きで 話せない 耳障りでも 我慢してください |
見出しにした「べっちゃ」はよそから来た人 には異様に聞こえるらしい。どこの方言にも 言える事ですが、語尾の特徴が目立ちます。 庄内地方の「のお」、盛岡周辺の「なっす」 名古屋の「きゃあも」、広島の「じゃけん」 などたくさんあります。仙台地方の代表はこ こに取り上げた「ちゃ」と「しゃ」でしょう。 「べっちゃ」は・・だろうよ、でしょうよ、 という意味です。「しゃ」はアクセントのお き方で意味が違います。語尾にアクセントが あれば・・ですかと疑問をしめします。例え ば「これなんぼっしゃ」(これいくら)のよ うに。語尾を下げれば・・ですよ、と肯定を 意味します。「百円しゃ」(百円です)のよ うに使います。 |
「けさい」も日常よく使いました。「くない」ともいい下さいの意味です。子 供のころ一銭店屋に行って、おやつを買うのが楽しみでした。まず店先で「もー す」と声をかけます。これは子供が買い物をする時に、お店の人に呼びかける挨 拶語です。おそらく語源は「物申す」に繋がるのだと思いますが、何とも古風な 感じですね。すると店番のおばあさんが出てきて「きょうはなにっしゃ」(きょ うは何を買うの)などと相手をしてくれます。散々眺め回してから「こいずけさ い」(これください)となるのでした。田舎から出てきた従兄弟が「もーす」と いわずに「買いす」と言った時はびっくりしました。よく買ったのは一銭で二個 の飴玉でした。一銭は一円の百分の一です。いまの十円より価値があったように 思います。