ごしぇっぱら
きいでけさいん まず

ごしぇっぱらやげで
ごしぇっぱらやげで
じぶんのおちどば
ひとさかつけで
ああ ごしぇっぱらやげる

ごしぇっぱらやげで
ごしぇっぱらやげで
さんざぱらまだせで
あがぐにだめだど
ああ ごしぇっぱらやげだ

ねえあんだ わがりすぺ
まあ聞いてください

腹が立って
腹が立って
自分の落ち度を
他人になすりつけて
ああ腹が立つ

腹が立って
腹が立って
散々待たせて
挙句に駄目だって
ああ腹が立った

ねえあなた分かるでしょう
「ごしぇっぱら」は「ごせはら」の
強調形。語源は業腹とも後世腹とも
いうが、はっきりしない。

これに「焼ける」を付けると腹が立
つの意味になる。同じ意味で「ごせ
やぐ」、「ごっしゃぐ」も使ったが
、前者のほうが強い調子である。

「かつける」は罪を他人にきせる、
負わせる、なすりつけるなどの意味
で、古語の「被く」(かずく)から
来ているという説がある。

近頃の世の中は「ごしぇっぱらやげる」ことばかり多くていやになります。そ して保身に汲々として自分の落ち度を他人に「かつけて」罪を逃れようとする人 がなんと多いことでしょう。

小生の子供時代は「かつける」ことと告げ口することは「男の恥」とする風潮 が支配的でした。このような道徳観は武家社会の名残で古いのかもしれませんが 、いまの汚濁に満ちた社会でうまく立ち回る人間に飲ませてやりたい薬だと思い ませんか。

ああ、ごしぇっぱらやげる。


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