きかず
ぼっぱな たらした がきだいしょう まちいちばんの きかずがき いっつも こぶんこ つれている きかねーげんとも めんどみいい ちゃっこいわらす あそばせる べんきょう だめでも にんきもの |
はなじる垂らした ガキ大将 町一番の きかんぼう いつでも子分 連れている 乱暴者だが 面倒見がいい 小さな子供 遊ばせる 勉強だめでも 人気者 |
「きかず」は「聞かず」から生れた言葉で、言うこ とを聞かない不従順な子、負け嫌いな者、鼻っぱし が強い子、乱暴者、我を通す子などの意味で用いま した。 このタイプの子供はガキ大将として子供社会で幅を きかせます。そしていつも子分を従えていました。 「ぼっぱな」は「棒鼻」で子供が棒のように垂らし ているのネギ色の鼻汁のことです。 |
このごろは鼻汁を垂らした子供がいなくなりましたね。戦前の子供は鼻垂らし
が当たり前で、それを服の袖で拭くものですから、袖口はテカテカ光っていまし
た。鼻垂らしがいなくなったのは食生活が良くなって、子供が十分な栄養を摂れ
るようになったからです。
腕っ節が強いだけではガキ大将にはなれませんでした。強いと同時にやさしさ
も兼ね備えていないと子分はできません。青い鼻汁とともにガキ大将も消えてし
まったのは寂しいことです。