むんつん・いんぴん

となりの じさま
むんつん じさま
みけんに たてじわ
さんかく まなぐ

となりの ばさま
いんぴん ばさま
ともだち ひとりも
よって つがね

となりの ふうふ
かわりもの どうし
よくも いっしょに
くらせる もんだ
隣のじいさま
気難しいじいさま
眉間に立て皺
三角目玉

隣のばあさま
難癖ばあさま
友達一人も
寄りつかぬ

隣の夫婦
変わり者どうし
よくぞ一緒に
暮らせるものだ
「むんつん」または「むんちん」と「いんぴん」は似
たような意味の言葉である。

「むんつん」は捩じるが起源だと考えられ、つむじ曲
がり、天の邪鬼から、気難しい性格を指すようになっ
た。理由もなく他人の説に反対を唱えることを「むん
つんかだり」という。

「いんぴん」も気難しい人を意味する言葉で、「いん
ぴんづら」といえば仏頂面のことである。

両方ともつむじが曲がっていて片意地張りで気難し屋
という困った性格で、みんなに嫌われる。

町内に一人や二人気難しい人はいるものです。親が「あの人はむんつうばかり 語ってすかねごだ」(あの人はいちゃもんばかり付けて嫌だこと)などと言って いたのを覚えています。なにしろ年中気難しいのですから周囲の人は「触らぬ神 に祟りなし」とばかり敬遠します。

損な性格ですがどうしようもないのでしょう。ある意味ではかわいそうな人で す。


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