むつける
むつけるわらし えーらすぐね むつけでねーで あそんでございん ほんだっておれば まぜねーもの あんちゃんだぢ わるいんだがら むつけだわらし まぜらった どっとはじける わらいごえ |
拗ねる子供は 可愛らしくない ふてくされていないで 遊んでらっしゃい だって僕を 入れてくれないもの お兄ちゃんたちが 悪いんだから 拗ねた子供 入れてもらった どっとはじける 笑い声 |
「むつける」はかなり歴史の古い言葉のようです。 太平記や平家物語にも「機嫌が悪くなる」「腹をた てる」の意味で用いられているそうです。 仙台弁では「すねて不機嫌になる」「膨れっ面をす る」「へそを曲げる」などの意味に使いました。 「まぜる」「まざる」は遊びの仲間に「入れる」「 入る」のことで、おもに子供が使いましたが、大人 も仲間に加わる場合に言いました。 「えーらすい」は愛らしいです。 |
子供にとって仲間はずれにされるのはとてもつらいことでした。これは昔も今
も変わりません。ネアカの子は積極的に仲間に入り込みますが、おとなしい子、
気の弱い子は仲間はずれにされ勝ちです。
それでも昔は親や近所の人の目がよく届きましたから、はじき出された子がい
てもうまく仲間に入れてやることが出来ました。