そべぇる
そべぇっこ ばっちこ かあちゃんに べったり そんなに そべぇだら わらわれべっちゃ あんだ なんぼになんの らいねん がっこだすぺ そべぇでばりいだら がっこさ あがらんねすと さあ みんなどあそばいん |
甘えっ子 末っ子 お母さんに べったり そんなに 甘えたら 笑われるでしょう あなた いくつになるの 来年 学校でしょう 甘えてばかりいたら 学校へ入学できないよ さあ みんなと遊びなさい |
「そべぇる」あるいは「そべーる」は子 供が親に甘える、戯れる、ふざけるなど を意味する動詞です。これの名詞化した のが「そべぇっこ」「そべこ」です。 古語の「そばふ」、「そばえる」から転 じたものと考えられています。「そばふ 」は甘えふざける、慣れ戯れる、じゃれ つくなどを現す動詞です。 |
筆者は7人兄弟の「ばっちこ」で数え年五歳ころまで母親の乳房を「ちょして 」いました。そんなところを、よその人に見られるのはさすがに恥ずかしかった のを覚えています。母が八百屋や魚屋へ買い物にいく時も、いつも腰巾着のよう について回りました。道で遭う近所の人は、そんな私に向かって「いずまでそべ ぇでんの」(いつまで甘えてんの)などとからかいます。お兄ちゃんになれば「 そべぇ」なくなるのかと考えて、弟か妹が欲しいと思いました。