やんだ
やんだ やんだ おら やんだなー おらえの とうちゃん のんだぐれ やんだ やんだ もう やんだよ ゆうだち かけあし すずしいな やんだ やんだ めを やんだ かゆくて たまらん ものもらい |
いやだ いやだ 僕、いやだなー うちの父ちゃん 大酒のみ 止んだ 止んだ もう 止んだよ 夕立駆け足 涼しいな 病んだ 病んだ 目を病んだ かゆくて たまらん ものもらい |
「やんだ」には「いやだ」、「止んだ」、「病ん だ」の三つの意味がありますが、仙台弁らしいの は「いやだ」の意味で使う時です。岩手県南部、 山形県全域、福島県会津地方にも同じ用法がある そうです。 「やんだ」に「がる」をつけて「やんだがる」と 言えば「いやがる」ことですし、形容詞化して「 やんだくなる」のようにも使います。共通語で使 う「やだー」と根は同じでしょう。 「すかねー」も同じような意味です。「好かない 」が訛ったもので、共通語のいやだ、嫌いだ、に あたります。この気持ちを強調していう場合には 「いげすかねー」となります。 |
幼いころ「やんだ」ことがたくさんありました。父親に頬擦りされること、夜 中に便所へ行くこと、のんだぐれの伯父も「やんだ」と思いました。それに比べ ると娘さんが若い衆に声をかけられて、「やんだー」なんて言う場合はそれほど 嫌がっているようにも見えませんでした。でも、オジサンが同じ事をしようもの なら「いげすかねー」と逃げられました。